小林友美(こばやし ゆみ)
ビーズアート暦22年。独学でビーズアクセサリー製作を学び、カフェ、ギャラリーの販売で人気を得る。
1998年からエバステンツァでチーフデザイナーとなり、これまで商品化したものは3000点以上に上る。
丁寧な仕上がりと独特の色や素材の合わせから出来た作品は、長年のビーズ愛好家やビーズ講師からも熱心な支持を得ている。
2013年 「アジア芸術の殿堂」で作品「再生」が紹介される。
メインになっているアバロンシェルは、宮本オーナーが一目惚れして買い付けたものなんです。
ちょうどバックステッチを取り入れ始めた頃で、インパクトがあってイイ!とショップスタッフ皆も興奮していました。
手に取ってみると照り艶のある逸品!でもデカい(笑)と。
このボリュームに装飾するとなると、かなりの大物になってしまうかなと毎日ぼや~っと見てました。
見ているとアバロンシェルの模様って、暗がりの水場みたいに見えるんです。
水場に花とか葉っぱとか、蛍を観に行くみたいな雰囲気。
流れのある水溜り。
林の奥の水溜り。
整然とした石畳の水溜り。
どれも夜の水を連想してるんだけど、見る人がその水溜りに何の灯りを連想するかは自由で面白い。
この存在感とボリュームを活かす装飾を施しました。
ブレード状のリボンを使っていて、見た目はソウタシエですが、古くからある装飾技術を取り入れています。
1本ずつ数ミリ単位で本体に縫い留めてあるからヨレにくく、柔らかい印象を保ちつつしっかり固定されているんです。
ホコリなどが挟まっても全体をお手入れ出来るようにという昔からの配慮もあるんですね。
見た目のボリュームと反して、軽く仕上がっているのもおすすめポイントです。
作業は手間がかかりますが長持ちします。
長持ちするということは、そのお品が完成した状態が長く続くということ。
この先何十年もこの形を留めて、手に取った方のイメージが褪せない様にキープする作業は、作る側の人間としては楽しいことのひとつでもあるんです。
世界にひとつだけ、小林友美の1点もののビーデッドジュエリー
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